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ファイナンシャルプランニングとは

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昨今、「ファイナンシャルプラン」「FP無料相談」などの言葉がよく聞かれます。ただし、相談者側も相談を受けるFPもファイナンシャルプランニングの本質や目的をよくわかっていないケースがあるように思います。果たしてファイナンシャルプランニングとはどのようなもので、どのように役立てればよいのでしょうか?

ファイナンシャルプランニングの目的

「豊かな人生を送り、将来にわたって経済的に困ることがないようにする」
ファイナンシャルプランニングの目的を端的に表現すると以上のようになります。
すなわち、ファイナンシャルプランニングの目的はお金の計算をすることでもなければ、営業マンが保険や各種金融商品を販売することでもありません。あくまで、現在の状況と将来の見通しを整理することで先々の人生を充実したものにすることを目的としています。プランニング自体は手段に過ぎず、これをゴールにしてしまわないことが重要です。

具体的な手法① ~ライフプランニング~

ここからはファイナンシャルプランニングの具体的な手法を説明していきます。まずはどのような人生を送りたいのかをハッキリさせましょう。キャリア、結婚、住居、子育て、趣味、老後など自分自身が人生に対して望むものは何なのかを整理します。
もちろん価値観や社会情勢の変化により、将来やりたいことや望む生き方が変わる可能性は大いにあります。また老後の生活なんてまだまだイメージがつかないという場合もあるでしょう。
ただそういった場合でも、時期が来た際に慌ててゼロから計画を立てるより、元々立てておいた計画を必要に応じて修正していく方が上手くいくケースがほとんどです。 (高校三年生が「志望校が絞り切れないから勉強しない」と言っていたらどうでしょう?想像してみてください)
計画は適宜更新していくことを前提とし、まずは現時点でのベストプランを考えましょう。

具体的な手法② ~必要金額の計算と収入資産のシミュレーション~

①で立てたプランを実現していくために、どのようなお金がどのタイミングでいくらぐらいかかってくるのかを計算します。さらに将来の収入と支出を勘案した上で資産状況の推移をシミュレーションし、必要であればキャッシュフロー表を作成します。ここでのFPの価値は、
・想定や金額感は妥当か
・計画に抜け漏れが無いか
・想定通りに進んだ場合にかかってくるお金は何か
・想定が崩れるとするとどのような場合で、どうすればリカバリーできるのか
といった項目に関して客観的な視点からアドバイスができることです。現行の社会制度の理解は当然として、力のあるFPならば経済の状況や社会保障、社会構造の将来の変化に対して妥当な見通しを踏まえたアドバイスができることでしょう。

具体的な手法③ ~解決策の提示~

立てたプランを実現していくために必要なものはお金だけではありませんが、お金は不可欠なものになります。 必要なお金をどうやって作っていけば良いのか。金融商品、転職、副業、節税、節約など様々な方法がありますが、これらを組み合わせて相談者が実現可能な形に落とし込み、具体的な案を提示してプランニングは終了となります。

まとめ

このような流れを経て、一人ひとりが「豊かな人生を送り、経済的に困ることがないようにする」を実現するためのツールがファイナンシャルプランニングです。
優れたFPに必要なものは商品等の細かい知識でしょうか?高そうなスーツをパリッと着こなしていることでしょうか?本来のファイナンシャルプランニングは幅広い知恵と想像力を必要とする知的専門職です。皆様が信頼できるFPを見つけ、充実したより良い人生を送れるよう願っています。


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